Fate/stay night#09

セイバーVSアサシン、そしてその裏でのライダーVSキャスター。
戦闘シーンはそれなりに見応えがあった。
しかし展開にはやはり不満が残る。
言わずともがな、これはゲームが原作。
奈須きのこ独特の緻密な言い回しによる読ませ方は実際にうまい。
しかしこれが映像化されるととにかくくどい。
志貴にせよ士郎にせよ、「ゲームの主人公」としては正解な行動だろうと思う。
すなわち石橋を叩いて渡る行動。
それにより彼ら(すなわちプレイヤー)は世界観や事象を理解していく事になる。
ところがこれが30分のTVアニメの中で行われるととてつもなくダルい。
セイバーの苛立ちが逆にこっちに伝わってくる。
そういう意味ではエンターテイメントの主人公としては、彼らの行動は失格。
極端なところでは窮地に陥っても突然の乱入者によってなんとか助かるご都合主義でちょうどいいわけだ。
映像作品の難しいところを実感するな……いやまじで。