機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者

行く行くと言いながらなかなか見に行けなかったわけですが、本日見てきました。
親を送ってから駅で時間を見るとちょうど上映時間20分前。
こりゃあ行くしかないと。
平日という事もあり、客はすいてました。
中央真中のいい位置をキープ(ぉ
右斜め前に親子連れがいて子供の声が心配だったけれども、上映前にお父さんが
「はじまってから声を出したり質問したら本気で怒るからね」
と言っていたので、席移動せず(ぉ

以下ネタバレ

いや、面白かったです。
もちろん頭の中にストーリーは入ってるわけだけれども。
14話のストーリーをこの中に収めているのはさすが富野御大。
1st劇場にせよ、∀にせよ、凄かったですから安心はしていましたが。
特にストーリーで大幅に変わった部分のつなぎは見事ですね。
フランクリン・ビダン関連、ライラ・ミラ・ライラ関連は特に。
ただやはり駆け足なので、カミーユやエマがエウーゴにすんなりと参加してしまうのには若干違和感を感じましたが(特にエマ)
mkIIやリック・ディアスの色変更に関する説明台詞も省かれてたのが少し残念です。
作画に関しては、新作カットに関しては文句の付け所がありません。
絵がきれい、動きがいい、というのは当たり前で、それ以上に、大画面にあわせた構図構成やカット割が素晴らしかったです。
メカ作画に関しては、特にZらしい、というか。
1年戦争作画は0083が最高峰であり、基本的に最近の作画はそれに準じた造りになってると思います。
ただ、Zに関しては違うのですよね。
1st系、∀系、SEED系のいずれとも違う、Zならではの作画ラインが確立できたのでは?と思います。
キャラに関しては、特に色気が感じられて嬉しかったです。
どちらかといえば、堅いイメージのあったTVと違い、骨が通っていながらそれでいて柔らかい感じでした。
恩田さんにはエールを送りたいです(……いや、かなり欝に入ってらっしゃたようですので)
キャラの描写については、シャアがかっこよくなった、というのが一番。
特に、カミーユ、シャア、エマ、レコアの新作画会話シーンではっきりと出るのですが、
 カミーユを支えるシャア、カミーユを受け止めるレコア、そして素直にそれに甘えるカミーユ
このシーンってTV版のキャラではありえなかった光景なんですよね。
人との接触を極端に嫌っていたシャアが自分から他者を支える行為に出ている、これが何より衝撃的な光景でした。
また、他者に甘えがするくせに、やさしくされるとそれを拒絶するTV版のカミーユと違い、自分の感情を素直に出していくカミーユには感情移入がしやすかったです。
声優さん、一番衝撃だったのは、ハヤトの声が変更されていた事かな……まさか檜山氏だったとは……
でもそこまでは違和感なかったけど。
事前に聞いていたのですが、シロッコの島田氏の声が低くなっていて驚きでした。
声が老いたのか、それとも富野監督の指示なのかは分かりませんが。
それよりも何よりも予告でのフォウの声の変更は……(汗
さて。
問題なのは新作画と旧作画のマッチングについて。
無理!!
うーん、いや、今回の作業を否定もしませんし、全編描き直せとも言いませんが。
気になるのは旧作画の部分のノイズが一番。
あと、前述した会話シーンや後半のMS戦闘はいいんですが、旧作画と新作画が入り混じるシーンはやはりちとつらかったですね。
それでも充分に楽しめたし、II以降にも期待は大きいのですが。
最後に一番気になった点。
進行上か、それとも意図してなのか、アーガマは月に立ち寄りません。
それゆえに、重要なシーンが丸々カットされています。
つまり、シャアが自室で報告を受ける……「アクシズ移動」に関してです。
IIの予告やポスター、パンフレットのカットにもハマーンは出てきません。
もしかすると、アクシズ話は全面カットされるのではないだろうか?そんな危惧を抱いてしまうわけです。
さて、どうなるのか……
上映期間中、今度は頭をカラッポにしてもう一度くらいは見に行きたいなぁ……
時間とお金に余裕があればですけど(汗